高いところにあるガラスの床は、個人的にはとても怖いものだと思います。なぜそう思うのかというと、普通のコンクリートなどに比べてガラスは壊れやすいという特性があるので、もしそのガラスにヒビが入って割れてしまったら、そこから転落してしまうという不安がありますからね。なので高い所にあるガラスの床に対する印象は、あまりよろしいものではありません。

ただ、今現在に至るまで、高いところにあるガラスの床が割れてそこから誰かが転落してしまったという話は聞いたことがありませんし、当然見たこともありません。また、ヒビが入ったという話自体も聞きませんから、私が考えているほどガラスの床は危険なものではないのでしょう。でも、高い所にガラスの床を設置するということは、それを建築する際に建物としての美しさよりも高いところに透明の床を作ってスリルを味あわせるという目的があってのことだと言えます。なのでそのガラスの床の上を歩く人も、万が一、数パーセントのリスクでその床が割れるかもしれないというスリルを味わうことを無意識の内に納得しているのだと思うのです。そう考えると、そのガラスの床を作る側も歩く側も、暗黙の了解の上でそれを作り使用しているわけです。

しかし、1フロアの全てがガラス製の床でできており、なんらかの用事でそのフロアを絶対に使用しなければならないという場合は話は別です。そのような施設は今の所日本には無いと思いますが、もしそのようなガラス張りの床だけのフロアがあったとすれば、高所恐怖症のにんげんからしてみると恐怖心しかなくなってしまいますし、しっかりとしたコンクリート部分がないため強度の弱いガラスが破損してしまう不安感があることも否めません。なので、自分なりの結論としてはちょっとしたガラスの床ならば良いにしても、大幅なものであれば高い所にガラスの床は設置しないほうが良いということになります。